January 2001 |
居間から見えるトドマツに 日本で最小といわれているキクイタダキが飛んできた ホバリングするように空中で羽ばたきをしたり枝から枝へと動き回りいっときもじっとしていない |
この冬は寒さが身にしみる 母が昔 綿入れの半纏を縫ってくれていたのを思いだし 羽織ってみると温かくて軽い 母の手が感じられ嬉しい |
外は雪景色 白一色のせいかスーパーへ行くと緑色の野菜に目が惹きつけられる 冷蔵庫にまだあるのについ買ってしまう こい緑とうす緑の対比が美しい |
畑でとれた青大豆をコーヒーミルで挽いてきな粉を作った さっそく搗きたての餅にまぶして食べた 粉の荒さが舌に残りが美味しかった |
友人から殻付きの牡蠣をもらったのでレモンを買ってきて生で食べた つるりと喉を通るときの感触が良かった |
地元のそば粉が手に入ったので 年越しの手打ち蕎麦を食べる |
豆煎ってコーヒーミルで粉にして餅にまぶして食べるしあわせ
雪のうえ点々と覗く笹の葉は林の中で唯一の彩り
皮むけばつるりと滑るラ・フランスくびれを持ちてそっと歯をたて
雪ひらり明るい日差しを浴びながら白昼夢のように秘めやかな一刻
向かい家の氷柱が並ぶ不規則に氷琴に見立て叩いてみたい